小町 碧(こまち・みどり)

ヴァイオリニスト/作曲家/プロデューサー

クィーンズ大学(カナダ)非常勤講師

ロンドン・ミュージック・ファンド(LMF)アンバサダー

 

ロンドン在住。英国と日本を拠点に、演奏、作曲、サウンドデザイン、執筆、レクチャーなど多領域で活動する。クラシック音楽とサウンドアートを基盤に、建築、デザイン、メディア、

テクノロジーを横断しながら、両国の文化をつなぐ表現と発信を行っている。

 

演奏家として

12歳でハワード・グリフィス指揮、チューリッヒ室内管弦楽団と共演しデビュー。以降、

トーンハレ・チューリッヒ、東京オペラシティ、ワルシャワ・フィルハーモニー、ウィグモア・ホールなど、世界各地の主要ホールで演奏。英国王立音楽院および同大学院を首席で修了。

在学中にMax Pirani Prize、Sir Arthur Bliss Prizeほか多数の賞を受賞。ソリストとしての活動に加え、研究とコンセプトに基づく独自のコンサート・プロジェクトを展開している。

 

作曲家/サウンドデザイナー・プロデューサーとして

近年は、空間・建築・ブランドのための音楽やサウンド・インスタレーションを多数手がける。2025年大阪・関西万博では

英国パビリオンの音楽およびオーディオ・コンテンツ・エディターとしてプロデュースと編集を担当。

2025年ロンドン・デザイン・ビエンナーレでは、日本パビリオンの音楽を作曲し、Forbes 「ベスト・パビリオン」に選出。

これまでに隈研吾およびKUMA LAB(東京大学)とのコラボレーションをはじめ、LUSH、OPPOなど国内外のブランドの音楽・

サウンドデザインを手がけてきた。2025年、ロイヤル・アルバート・ホールにて開催した《Chashitsu: Auditory Tea Room(茶室:響きの間)》のアルバムリリース記念コンサートは、全席完売の成功を収めた。

 

メディア・放送・執筆

BBC Radio 3の日本音楽特集シリーズ《Night Blossoms》では、アドバイザーおよびプレゼンターを務め、日本の作曲家・演奏家へのインタビューや同時通訳も担当。2018〜2020年にはブリティッシュ・エアウェイズ機内エンターテインメントのオーディオ番組《Midori Selects》のプレゼンターを務める。

 

翻訳者・執筆者としても活動し、ディーリアスの晩年の姿を描いた伝説の名著、エリック・フェンビー著『ソング・オブ・サマー 〜真実のディーリアス』、および『レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ〈イギリスの声〉をもとめて』(共訳)を刊行。

音楽之友社Webマガジン「ONTOMO」にて連載《英国音楽の旅》を執筆。

 

研究・文化交流・アンバサダー活動

2019年よりブリティッシュ・カウンシルのレジデンス・アーティストとして、英国を代表しブラジルとの国際文化交流プロジェクトを展開。2020年、PRS for Music「Women Make Music」に全ジャンルの女性アーティストの中から選出。自身の研究テーマ「武満徹と鉄鋼館 ― 作曲における空間音色」が英国政府の芸術・人文科学研究会議(AHRC)に採択され、全額奨学金・助成を受け、ロンドン大学ゴールドスミスにて博士課程研究を行っている。2025年、ロンドン市長が支援するロンドン・ミュージック・ファンドのアンバサダーに就任。英国著作権協会(PRS Foundation)、および英国現代音楽団体(Sound and Music)のアドヴァイザー。

 

ディスコグラフィ

これまでに Nonclassical、EM Records、MusiKaleido、MSCTY ほかから多数の作品をリリース。英国作曲家の作品解釈に加え、自身の作曲作品や空間・都市のための音楽など、多様な形態のレコーディングを発表している。

2014年リリースの1stアルバム『Colours of the Heart』は、The StradInternational Record Review ほか国際的専門誌より高い評価を受ける。2ndアルバム『Warp & Weft』は、2017年から2019年にかけてブリティッシュ・エアウェイズの機内エンターテインメント特選盤として採用された。

また、自主レーベルMusiKaleidoからリリースした『ヴォーン・ウィリアムズ:ヴァイオリンとピアノのための作品全集』は、英国音楽誌 Musical Opinion にて 5つ星評価を獲得し、英国音楽作品の決定的録音の一つとして高く評価されている。